再生医療で使用されるヒト骨髄幹細胞培養液は、サイトカインや酵素、タンパク質、エクソソームなどの生理活性物質が豊富に含まれており、化粧品に配合することで低下した細胞の活性を呼び覚ます賦活剤としての効果が期待されています。

■再生医療でヒトの身体の仕組みを調べてわかったこと

これまでの化粧品成分は、主に植物から抽出して作ったり、工場で化学合成して作ったり、豚や馬などの動物の部位(胎盤、皮など)から製造していました。肌に使ってみて効果が認められた成分がどういう仕組み(化学反応)で肌に影響を与えるのかを解明し、それを製品に配合してきました。

一方、ヒト幹細胞由来の成分は、再生医療でヒトの身体の仕組みを調べてわかった「幹細胞が新しい細胞を作る指令物質を分泌している」ことが出発点になっています。この指令物質を化粧品に配合したら「肌も若々しくよみがえるのでは?」と化粧品原料の研究がされてきました。

800種類以上あると言われる指令物質や成長因子(リガンド)は、細胞にある特定の形の鍵穴(レセプター)にそれぞれきちんと納まることで様々なタンパク質が作られて細胞生成へとつながっていきます。再生医療と美容の技術革新によって、この生物反応を化粧品に応用できるようになり、格段に効率のいいエイジングケアが可能になったのです。

SakuraStem BM-1 もまた、再生医療で使用されているヒト骨髄幹細胞培養液が基になっており、これまでの研究で肌の抗老化作用や美白作用など様々な効果が確認されています。

■SakuraStem BM-1 の「サイトカイン」と「エクソソーム」について

SakuraStem BM-1 による肌の抗老化作用や美白作用などは、 ヒト骨髄幹細胞培養液に豊富に含まれている「サイトカイン」と「エクソソーム」が関与しています。

サイトカイン(幹細胞を培養するときに分泌される生理活性物質)」には、多くのグロースファクター(成長促進因子)が含まれます。ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンのはたらきをパワーアップさせるといわれ、エイジングケアをサポートする様々な効果が確認されています。

エクソソームは、多様なタンパク質や脂質、核酸を包含しており、表面に有するタンパク質が必要な細胞の受容体と結合する特性を持つほか、膜で覆われているため体内移動中に酸素で分解されることや免疫系細胞に除去されることがありません。それによって体内に長く残ることができるなど、アンチエイジングに有用な幅広い効果が確認されています。

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